今回は、全国の看護師の役職別平均給与と東京都内の看護師の役職別平均給与を比較しました。全国データは人事院、東京都データは東京都人事委員会が平成27年に実施した、全国の民間給与調査データの中から医療関係の給与の看護師、准看護師、看護師長、総看護師長を抜粋し、各年齢層別と平均年齢時に分けて当サイト編集部でグラフと表にまとめました。
全国、東京都のデータは、給与(平成27年4月分給与)についての全国企業規模50人以上(政府系、公共系、組合等は除く)のデータです。
※全国データは人事院、東京都のデータは東京都人事委員会の調査データです。(※通勤手当が全国データは含まれているのに対して、東京都内のデータは含まれていません。)
まずは、全国の看護師給与を見てみましょう。(対象:平成27年・2015年4月の給与)
■全国の看護師給与(役職別)2015年 (単位:円)
※出典:人事院 平成27年職種別民間給与実態調査
※グラフと表は当サイト編集部で作成
総看護師長の給与は、看護師長より約10.4万円高く、看護師との差は約18.4万円、准看護師との差は約23.6万円でした。
全国と東京都内の看護師給与を役職別に看護師、准看護師、看護師長、総看護師長と4つに分けて比較してみました。(平均年齢時の給与で比較)
※出典:人事院データ、東京都人事委員会データ (平成27年)
※グラフと表は当サイト編集部で作成
※調査対象はどちらも平成27年4月分給与で、両データとも手当を含めていますが、東京都の給与データには通勤手当だけを除いています。(通勤手当の金額は表を参照してください。)
上記の全国と東京都内の看護師給与データを比較すると、全て東京都内が上回っていました。特に総看護師長は差が大きい(約8.8万円、16.4%)。ただし、総看護師長の平均年齢は東京都が高い。(東京都56.6歳、全国:55.5歳)。それ以外の役職の平均年齢は全国が東京都より高くなっている。(各表をご参照ください。)
続いて、前回チェックした東京都の看護師給与データの詳細を再度比べてみましょう。(対象:平成27年・2015年4月給与)
■東京都の看護師給与(役職別)2015年4月分 (単位:円)
※出典:東京都人事委員会 調査データ(平成27年)
※グラフと表は当サイト編集部で作成
※通勤手当は含まれていません。
総看護師長の給与は、看護師長より約18.7万円高く、看護師との差は約26.9万円、准看護師との差は約29.3万円でした。この差は東京都のほうが全国より大きい。